日時 |
2013年10月24日(木) 分科会・展示 9:00-18:00/懇親パーティ 18:30-20:30 2013年10月25日(金) 分科会 9:00-12:50 |
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場所 | ホテルオークラ神戸 ※昨年の会場とは違いますのでご注意下さい |
参加対象 | SS研会員 |
参加費 | 分科会:\2,000(2日間共通) / 懇親パーティ:\3,000 |
参加申込み |
終了 |
展示(24日(木)) 出展申込み |
終了 |
その他 | 本会合は、2013年度秋イベント(10月23日:教育環境分科会+科学技術計算分科会、10月24日-25日:合同分科会)の一部です。 |
近年、大学・研究所・企業のすべてに於いてグローバルな活動が増えると共に、それぞれのボーダーがはっきりしなくなってきている。大学の国際化に伴う学生の流動化や大学そのものの海外進出、研究機関における客員研究員の扱いや国際プロジェクトでの活動など色々な意味でボーダーレスの流れが止まらない状況となっている。
そうした中で、会員の方々にも共通な問題として、設備のボーダーレス化(パブリッククラウドの活用)、学生や研究者のボーダーレス化、得られた成果の取扱いなど色々な問題が考えられる。これらの観点に関して、今年度は『ボーダーレス社会のいきかた』と題して、ボーダーレスの意味づけに始まり、人財・設備・時代など多様な観点から『ボーダーレス』を考えて、グローバルな時代における各種活動のあり方を議論していきたい。
08:30- | 受付 |
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Session1 [司会]滝沢 寛之 (東北大学) | |
09:00-09:10 |
村上 和彰 (九州大学)
開催趣旨説明
水野 雅彦 ((株)豊田中央研究所)
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09:10-10:20 講演 60分 Q&A 10分 |
科学技術計算分科会代表報告
人類最大の望遠鏡ALMAの建設と国際協力
石黒 正人 (国立天文台) プロフィール
ALMA(アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計)は、チリの標高5000mのアタカマ高原に、東アジア、北米、欧州の国際協力で建設した、人類最大の電波望遠鏡である。ALMAは、口径12mと7mのアンテナを合計66台組み合わせ、最大口径18kmのパラボラアンテナに相当の解像力を実現する。国際協力によるALMA建設の経緯、装置の概要、初期の観測成果などについて報告する。
電波望遠鏡, 電波干渉計, 電波天文学, ミリ波, サブミリ波
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10:20-10:30 |
展示紹介
齊藤 哲 (富士通(株))
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10:30-11:00 | 休憩(30分) |
11:00-12:10 講演 60分 Q&A 10分 |
教育環境分科会代表報告
MOOCsがもたらすボーダレスな教育と社会
重田 勝介 (北海道大学) プロフィール
情報通信技術の発達やインターネットの普及に伴い、大学など高等教育機関の垣根を超えた教育環境が現れつつあります。多くの大学ではeラーニングのような学生に向けた教育にとどまらず、オープンコースウェア(OCW)やオープン教材(OER)と呼ばれるインターネット上で無料公開される教材の提供や、MOOCs(Massive Open Online Courses)と呼ばれるような無料で大学レベルの教育を受けられるオープンなオンライン教育が活発に行われています。このような取り組みは大学に限らず、様々な企業や個人が教育に携わる「オープンエデュケーション」の活動が広がっています。 MOOCsは教育機関の枠に留まらず誰しもが教育学習に主体的に関わる社会を実現するツールになりえます。本講演では高等教育が迎えている変化を踏まえ、MOOCsのようなオンライン教育がこれからの教育や社会にもたらす変化について議論します。
オープンエデュケーション, オンライン教育, MOOCs, 高等教育
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12:10-13:40 | 休憩(90分) |
Session2 [司会]田村 義保 (統計数理研究所) | |
13:40-14:50 講演 60分 Q&A 10分 |
特別講演
データ中心時代のメディア 〜 分野を越えた共通認識に向けて
北本 朝展 (国立情報学研究所) プロフィール
データ中心時代には、データ共有から生まれる共通認識が、社会を動かす基盤になるだろう。データから得られる定量的な現状認識が、人間には避けがたいバイアスを緩和し、よりよい意思決定に結びつくと期待される。しかし最終的な意思決定をするのは人間であり、そこでの情報学の役割は、メディア(媒介)、つまりデータと人間をつなぐ役割にあると考える。そこで、地球環境や防災、文化遺産などの分野で進めてきた研究を「データ中心メディアの創生」というコンセプトでまとめ、その背景にある考え方を紹介したい。
データ中心メディア, 地球環境データ, 防災データ, 文化遺産データ, 共通認識
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14:50-15:00 | 休憩(10分) |
15:00-16:10 講演 60分 Q&A 10分 |
特別講演
越境大気汚染と気候変動の数値モデリング
竹村 俊彦 (九州大学) プロフィール
基本的に気象・気候の現象に国境はない。都市部から排出された温室効果気体は地球規模の気候変動を引き起こし、隣国から排出された大気汚染物質は風下側に飛来する。大気中の物質による気候変動のメカニズムは複雑であること、多くの大気中の物質に関して静止衛星による分布の把握がなされていないことから、この分野での数値モデルの役割は非常に大きい。気候強制因子であり大気汚染物質でもある大気浮遊粒子状物質(エアロゾル)を中心として、この分野の数値モデルの現状を紹介する。
気候変動, 大気汚染, 大気浮遊粒子状物質(エアロゾル), 気候モデル
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16:10-16:50 | 休憩(40分) |
16:50-18:00 講演 60分 Q&A 10分 |
特別講演
境界を越えていく“イマドキ”の若者たち
伊藤 哲司 (茨城大学) プロフィール
10年以上にわたって、学生たちのためのベトナムの旅を企画・実施し、参加学生たちが一皮むけていく現場に寄りそってきた。また東日本大震災後は、「大洗応援隊!」という社会的ネットワークを立ち上げ、学生たちを多く含む活動を促してきた。「ゆとり世代」と呼ばれ、「学力低下」が指摘されてしまう現在の若者たちであるが、「何をしたらいいかわからない。でも何かをしたい」という気持ちを抱いていることが多い。そんな“イマドキ”の若者たちから、むしろ私が学んだことをお話ししたい。
“イマドキ”の若者たち, ゆとり世代, 境界, ベトナム, 大震災
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18:00-18:30 | 休憩(30分) |
18:30-20:30 |
懇親パーティ
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08:30- | 受付 |
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Session3 [司会]大石 雅寿 (国立天文台) | |
09:00-10:00 講演 50分 Q&A 10分 |
特別講演
人や社会に貢献するICTの新たな挑戦 〜データ活用によるイノベーション〜
小林 午郎 (富士通(株)) プロフィール
我々が直面している社会やビジネスの課題解決には、既存の考え方の見直しと、新たな領域への挑戦が不可欠である。本講演では、データ活用を中心にお客様と一緒に取り組んでいるイノベーション事例を紹介する。
ビッグデータ, イノベーション, FUJITSU BigData Initiative
プレゼン資料(10/31版)[4.7MB]
講演後Q&A
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10:00-11:10 講演 60分 Q&A 10分 |
システム技術分科会代表報告
モバイル通信と戦争、現場
常岡 浩介 (ジャーナリスト) プロフィール
インフラが崩壊した紛争地帯では、通信環境を確保できるかどうかが、戦闘従事者の当事者、メディア関係者、援助関係者らにとって仕事の成否と、命に関わる。限られた地元の携帯電話インフラなどを活用してインターネットを利用したり、外部との連絡を取ったりするサバイバルの実例を紹介する。
GSM, SMS, SIMロック
配付なし
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11:10-11:30 | 休憩(20分) |
11:30-12:40 講演 40分 意見交換 30分 |
特別講演
情報系センターの役割変化とボーダーレス化
-TF「教育研究環境のグランドデザインへの提言」報告- 松澤 照男 (北陸先端科学技術大学院大学) プロフィール
大学および研究機関の教育研究環境においては、情報戦略の策定および情報戦略に基づいた情報環境の革新がますます重要になってきている。一方、クラウドに代表される新しい技術や情報環境への予算節減、人員削減などから外部機関へのアウトソーシングなどが重要な検討課題になってきた。タスクフォース「教育研究環境のグランドデザインへの提言」は、これまで2年半に渡って、様々な大学へのヒアリングやオープンフォーラムなどを開催して、これらの課題について議論を深めてきた。本講演ではこれらの活動の報告をするとともに、今後の情報系センターの役割を参加者とともに議論する。
教育研究環境, 情報戦略, 情報系センター, クラウド, アウトソーシング
プレゼン資料(10/25版)[439KB]
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12:40-12:50 |
閉会挨拶
大石 雅寿 (国立天文台)
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