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科学技術計算分科会 2013年度会合 印刷用ご案内
アンケート結果
ペタからエクサへの課題 [開催済]

分科会レポート   講演資料の一括ダウンロード[zip形式] [3.7MB] (オープン資料のみ)
日時 2013年10月23日(水) 分科会 13:30-17:40 / 懇談会 18:30-20:30
場所 ホテルオークラ神戸map ※昨年の会場とは違いますのでご注意下さい
参加対象 SS研、IS研、CS研 会員機関にご所属の方
参加費 分科会:無料 / 懇談会:\500 (当日お支払い)
参加申込み
終了しました
その他 2013年度秋イベント(10月23日:教育環境分科会+科学技術計算分科会、10月24-25日:合同分科会)の一部です。

開催趣旨

 「京」が切り拓いた10ペタフロップススケールの高性能計算の世界は、今や世界中に広まり、ペタスケール計算のアプリケーションの種類も増え、その計算は実用化時代に入ったと言えます。
 このような背景を踏まえ、今年の科学技術計算分科会会合では「ペタからエクサへの課題」と題し、先端的研究に関する話題として、ペタスケールの実応用計算例として第一原理宇宙プラズマシミュレーションと、エクサスケール計算技術に向けての最大の課題である電力性能をいかに向上するかという挑戦についての講演を準備しました。また、現状の技術である汎用マルチコアアーキテクチャに基づく計算の現状、そして「京」及びFX10の性能を引き出すためのコンパイラ技術に関する講演を用意しております。また、夜の懇談会では、今後のエクサスケールに向けてのプログラミングモデルという、ソフトウェア的課題についての自由討論を企画しています。
 本会合が、既存技術となったペタスケール計算から今後予想されるエクサスケール計算への移り変わりと、ハード及びソフトにおける課題について幅広く議論する場となれば幸いです。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

13:00-受付
[司会] 深沢 圭一郎 (九州大学)
13:30-13:35
開催あいさつ
朴 泰祐 (筑波大学)
13:35-14:35
講演 50分
Q&A 10分
講演1
京コンピュータを用いた宇宙プラズマの第一原理ブラソフシミュレーション
梅田 隆行 (名古屋大学) プロフィール

宇宙空間の99.9%以上の体積は、希薄な「無衝突プラズマ」で満たされている。宇宙プラズマの振る舞いを理解することは、私たちが住む宇宙の本質的な理解につながると共に、太陽の変動によって生じる地球周辺の環境変動の理解にとって極めて重要である。
本講演では、第一原理宇宙プラズマシミュレーション手法の1つであるブラソフ(無衝突ボルツマン)コードについて紹介し、国内の様々なHPCプロジェクトやSS研での活動を通じて行ってきた、超並列ブラソフコードの性能評価及び性能チューニング結果を示す。また、現在京コンピュータを用いて行っている大規模計算の実情を紹介し、エクサ及びその先に向けた展望を述べる。

プラズマ,太陽地球惑星系科学,大規模シミュレーション,性能評価,京, FX10, FX1, CX400
14:35-15:35
講演 50分
Q&A 10分
講演2
エクサスケールで顕在化する Power Wall問題 〜現状と今後の打開策〜
近藤 正章 (電気通信大学) プロフィール

エクサスケールHPCシステムでは,消費電力がその設計や実効性能を制約する最大の要因の一つと考えられており,各構成要素の省電力化のみならず,システムレベルでの電力制御技術の開発が重要な課題となっている.本講演では,プロセッサやメモリ,ネットワークデバイス等の省電力化に関する要素技術動向について述べるとともに,現在取り組んでいる電力制約下において電力配分を最適化するための電力マネージメントフレームワークの研究について紹介する.

エクサスケールシステム,ハイパフォーマンスコンピューティング,Power Wall,省電力化,電力マネージメント
15:35-15:50 休憩(15分)
[司会] 庄司 文由 (理化学研究所)
15:50-16:40
講演 40分
Q&A 10分
講演3
これで我々のアプリケーションプログラムは速くなるか?
-マルチコアクラスタ性能WG成果報告-
高木 亮治 (宇宙航空研究開発機構) プロフィール

マルチコアクラスタ性能では、会員が開発した各分野のアプリケーションプログラムを対象に、FX1、京、FX10上での性能分析・評価およびチューニングを実施することで、マルチコアクラスタマシンに向けた並列プログラミングモデルや高速化の検討およびノウハウの共有を行った。ここでは、本WG活動を通じて得られた実践的な成果について報告する。はたして、我々のアプリケーションプログラムを速くすることができたか?

マルチコアクラスタ, アプリケーション, 性能評価, 高速化
16:40-17:40
講演 50分
Q&A 10分
講演4
「京」・FX10のコンパイラの成果と今後の取り組み
山中 栄次 (富士通株式会社) プロフィール

スーパーコンピュータ「京」およびFX10のコンパイラは、HPC-ACEを有効活用してアプリケーションを高速実行できるように設計/開発された。
本発表では、スーパーコンピュータ「京」およびFX10のコンパイラに関して、これまでの成果と課題を振り返り、今後の取り組みについて報告する。加えて、近年スーパーコンピュータでの活用が広がっているC++コンパイラに特徴的な最適化機能強化の詳細について報告する。

コンパイラ,HPC-ACE,最適化,ソフトウェアパイプライニング,C++
17:40-17:45
閉会挨拶
松尾 裕一 (宇宙航空研究開発機構)
17:45-18:30 休憩、ホテルチェックイン、会場移動 (45分)
18:30-20:30
懇談会
エクサ時代のプログラミングモデル 〜性能か、生産性か?〜
モデレータ:三浦謙一 (富士通研究所)
パネリスト:南里豪志(九州大学)、佐藤三久(筑波大学)、今村俊幸(理化学研究所)、山中栄次(富士通)

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