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教育環境分科会 2013年度第2回会合 印刷用
学生主体の学びとその支援 -Open Education-
[開催済] 分科会レポート    アンケート結果

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日時 2013年10月23日(水) 分科会 13:30-17:30 / 懇談会 18:30-20:30
場所 ホテルオークラ神戸map ※昨年の会場とは違いますのでご注意下さい
参加対象 SS研、IS研、CS研 会員機関にご所属の方
参加費 分科会:無料 / 懇談会:\500 (当日お支払い)
参加申込み
終了しました
その他 堅苦しくない雰囲気で討論できるように、くつろいだ服装でご参加ください。

活動計画

 現代社会は複雑・高度化するだけでなく、その変化も著しく、将来の予測が困難ともなっている。中央教育審議会では、このように変化の激しい時代に生き残るため、「生涯学び続け、どんな環境においても“答えのない問題”に最善解を導くことができる能力」を育成することが大学教育の大きな目標であるとしている。既に先進的な大学では、学生が自分で学修目標と目標達成スケジュールを設定し、自分の責任で実施していくというような学生の主体性を引き出す教育を試行している。ここでは教員は教育内容の提供者であるだけでなく学習のファシリテータとして機能することが求められている。このような教員の支援を受けつつ学生が主体的に学んで行く上で、eポートフォリオが必須ツールとして位置付けられている。また、自律的に学ぶ環境としてのMassive Open Online Cources (MOOCS) は、e-Learning システムなどで取得される大量の学習データを分析する Learning Analytics も注目されている。
 このような背景の中、教育環境分科会では、年間のテーマを「学生主体の学びとその支援」とし、eポートフォリオやLearning Analytics、MOOCsに代表されるOpen Educationに焦点を当てての講演を実施する。分科会では教職員やSE, 営業職に加え学習の主体者である学生の参加も積極的に呼びかけるとともに、相互の交流と議論の深化のために、様々な立場の参加者で学生主体の学びについてのワールド・カフェを実施する。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

13:00-受付
13:30-13:35
開催あいさつ
13:35-14:50
講演 65分
Q&A 10分
講演1
Open Educationの新展開:MOOCの衝撃とその進化
山田 恒夫 (放送大学) プロフィール
Open Education(公開教育、オープン教育)の経緯を振り返りながら、Open Educational Resources(OER、公開教育資源)、そしてMassive Open Online Course(MOOC、大規模オープンオンライン講座)の現状と課題について考えます。特に、発展著しいMOOCに焦点をあて、その類型、技術的要件、持続可能なモデル(あるいはビジネスモデル)を検討し、Open Education、そして高等教育・生涯学習に与える革新的意義について議論したいと思います。日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)の概要を紹介し、日本版MOOCプラットフォームの可能性についても議論できればと思います。
MOOC、OER、公開教育、公開学習、公開大学、ビックデータ、Learning Analytics、学習理論、パーソナルデータ、反転授業、Flipped Classroom、オンラインコース、電子教科書、電子出版、リポジトリ連携、国際標準化、遠隔教育、生涯学習、高等教育改革
14:50-15:10 休憩(20分)
14:10-16:25
講演 65分
Q&A 10分
講演2
Open Educationと日本の大学教育の展望
飯吉 透 (京都大学)プロフィール
知識基盤社会の成熟に伴い、急激な社会構造の変化に対応可能な高等教育システムが、現在世界規模で求められている。その一方で、日本国内では、高等教育のユニバーサル段階への到達、少子化、大学の財政基盤の弱体化などによって、高等教育の「質の低下」「形骸化」「空洞化」が加速することへの懸念が高まっている。
本講演では、個々人のニーズや状況に応じ、多様な学習方法によって、いつでも必要とされる知識や技能を習得することができるような次世代の高等教育システムの基盤となるオープンエデュケーションの現状を概観し、来るべき社会の在り方を展望しつつ、日本の大学の取るべきアクションや今後の課題と可能性について議論をおこなう。
知識基盤社会, オープンエデュケーション,高等教育システム, MOOC
16:25-17:20
講演 50分
Q&A 5分
講演3
北米におけるCuration Learningの実践:「さがす、まとめる、ひろげる」のプロセスを回して育む21世紀型スキル
内野 寛治(Fujitsu Laboratories of America, Inc) プロフィール
インターネットが社会インフラとして自然に使われるようになった昨今、北米を中心にOCWやMOOCsといったOpen educationの潮流が広がりを見せています。このような「ウェブで学ぶ」環境が整いつつある中、我々のグループではインターネット上のコンテンツやサービスを組み合わせて、他者と協力しながら組織的に学ぶ新しい学習手法(Curation Learning)についての研究を進めてきました。Curation Learningは、ネット上で市民権を得つつあるキュレーションサービスを一歩進めたもので、与えられた教材による受動的な学習ではなく、課題に対して必要なコンテンツを自ら探し、学習結果をまとめて他者と共有しながら理解を深める能動的な学習手法です。この手法は、単に知識の獲得だけを目指すのではなく、「さがす」「まとめる」「ひろげる」といったサイクルを回しながら、批判的思考力、コミュニケーション&コラボレーション能力、情報リテラシーといった21世紀型スキルについても同時に身に付けることを目的としています。本発表では、開発したCuration Learningプラットホームを使った北米の大学での適用実験の状況と、そこから見えてきた課題や今後の展望についてご紹介します。
open education, curation learning, social learning, flipped class, 21st century skills
17:20-17:25
閉会あいさつ
17:50-18:00 休憩・夕食
18:30-20:30
懇談会
テーマ「Open Education 日本の反撃 -日本はやられっ放しで良いのか-」
司会:福原美三 (明治大学)
パネリスト:山田恒夫 (放送大学)、重田勝介(北海道大学)、井上 仁(九州大学)、内野寛治(FLA)

当日提示のテーマにて、お飲物とおつまみをいただきながら、議論いたします。

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