日時 |
2013年8月27日(火) 分科会 10:30-17:20 / 懇親会 17:35-19:00 |
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場所 | 汐留シティセンター 24階 富士通株式会社 大会議室 |
参加対象 | SS研会員に限らず どなたでも参加可能 |
参加費 | 分科会:無料 / 懇親会:\500 (当日お支払い) |
参加申込み |
終了しました
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その他 | 服装はスーパークールビズ推奨(室温28℃設定) |
「京」によって拓かれた10PFLOPS級HPCの世界は、様々なアーキテクチャ的アプローチにより大きく広がり、Linpack性能でも4台のマシンが10PFLOPSを越え、合計26台のマシンが1PFLOPSを越えている。これにより、ペタスケール計算は実用化に入ったと言え、同時にエクサスケールを指向したシステム検討が始まっている。
米国ではDoEを中心に検討が進められ、日本国内では次世代のスーパーコンピュータ開発に向けた、アーキテクチャ検討3グループとアプリケーション検討1グループによるFeasibility Study (FS)が急ピッチで進められている。同時に、これまでの技術の延長で、果たしてエクサスケールが実現できるのかという議論も行われており、エクサスケールへの道は多くの課題を抱えていることも事実である。
これらの状況を踏まえ、2013年度のSS研HPCフォーラムでは、本格運用が始まっているペタスケール計算の応用を始めとし、ペタスケールからエクサスケールに向かう課題、様々なアーキテクチャ的アプローチに基づくエクサスケールへの挑戦を題材として、エクサスケールコンピューティングのコンセプトから実現まで、様々な角度から議論を行い、今後の高性能科学技術計算の姿や将来の方向性について検討する。
09:45- | 受付 |
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[司会] 小柳 義夫 (神戸大学) | |
10:30-10:40 |
村上 和彰 (九州大学)
開催趣旨説明
朴 泰祐 (筑波大学)
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10:40-11:50 講演 60分 Q&A 10分 |
講演1:海外招待講演
Why we need Exascale, and why we won't get there by 2020
Horst D. Simon (Lawrence Berkeley National Laboratory) プロフィール
It may come as surprise to many who are currently deeply engaged in research and development activities that could lead us to exascale computing, that it has been already exactly six years, since the first set of community town hall meetings were convened in the U.S. to discuss the challenges for the next level of computing in science. It was in April and May 2007, when three meetings were held in Berkeley, Argonne and Oak Ridge that formed the basis for the first comprehensive look at exascale.
プレゼン資料(最終版)[21MB]
講演後Q&A
※ 英語での講演です。同時通訳はありません。
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11:50-12:40 講演 40分 Q&A 10分 |
講演2
民間企業での「京」利用:
第一原理計算によるリチウムイオン2次電池内の化学反応解析 奥野 幸洋 (富士フイルム株式会社)プロフィール
富士フイルム(株)では、京利用による大規模シミュレーションによって、リチウム電池内での化学反応解析を行っている。本研究では、Blue-Moon法を用いた第一原理分子動力学計算により、顕に溶媒のダイナミクスを考慮し、自由エネルギーに基づく反応解析を行い、リチウム電池内の添加剤と電解質溶媒の還元反応分解過程を計算し、反応生成物からのC2H4、CO等ガス発生機構が明らか出来たので、それを紹介する。
リチウムイオン電池,SEI,添加剤,第一原理分子動力学計算
プレゼン資料(最終版)[569KB]
講演後Q&A
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12:40-13:50 | 休憩(70分) |
[司会] 高木亮治 (宇宙航空研究開発機構) | |
13:50-13:55 主旨説明 5分 |
FSセッション 「エクサスケールに向けたFeasibility Study」
朴 泰祐 (筑波大学)
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13:55-14:25 講演 30分 |
講演3-1
将来のレイテンシコアの高度化・高効率化によるシステムについて
片桐 孝洋 (東京大学) プロフィール
東京大学を中心として、九州大学、富士通、日立製作所、日本電気による、「レイテンシコアの高度化・高効率化による将来のHPCIシステムに関する調査研究」を行っている。2018年頃設置可能な並列システムを、汎用型プロセッサからのアプローチで、フィージビリティ・スタディ(FS)を行う。本講演では、その内容を紹介する。
コード最適化,コ・デザイン,汎用型プロセッサ,マルチコア,システムソフトウェア
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14:25-14:55 講演 30分 |
講演3-2
将来の演算加速機構について
児玉 祐悦 (筑波大学) プロフィール
文部科学省で行っている「将来のHPCIシステムに関する調査研究」において、筑波大学が代表となり、東工大、理研、会津大、及び日立製作所とともに取り組んでいる「演算加速機構を持つ将来のHPCI システムに関する調査研究」について紹介する。
アクセラレータ,SIMD,スーパーコンピュータ,オンチップメモリ,隣接通信
要旨(最終版)[11KB]
プレゼン資料(最終版)[867KB]
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14:55-15:25 講演 30分 |
講演3-3
将来の高メモリバンド幅アプリケーションに適したシステムについて
板倉 憲一 (海洋研究開発機構) プロフィール
東北大学、海洋研究開発機構、日本電気は、共同で「高メモリバンド幅アプリケーションに適した将来のHPCIシステムのあり方の調査研究」に取り組んでおり、防災・減災、先進ものづくり分野で、2020年頃に解決が求められる問題で要求される高メモリバンド幅性能と、実装制約条件の低消費電力を両立するシステムを検討している。本講演ではこの取り組みについて紹介する。
防災・減災,ものづくり,高メモリバンド幅,高演算スループット,低消費電力
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15:25-16:05 討論 40分 |
パネルディスカッション
モデレータ:朴 泰祐 (筑波大学)
パネリスト:片桐 孝洋 (東京大学)、児玉 祐悦 (筑波大学)、板倉 憲一 (海洋研究開発機構)
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16:05-16:20 | 休憩(15分) |
16:20-17:10 講演 40分 Q&A 10分 |
講演4
FXシリーズの今後の取り組みについて
追永 勇次 (富士通株式会社) プロフィール
当社は、2008年の FX1システム提供開始以来、2010年に「京」コンピュータ(*)、2012年にはPRIMEHPC FX10と、三世代にわたり超並列計算機システムを提供してきた。これらのシステムに対する評価・要望を受け止め、今後のFXシリーズの取り組みについて述べる。
スーパーコンピュータ「京」,PRIMEHPC FX10,FX1,エクサスケールコンピューティング
プレゼン資料(最終版)[1.1MB]
講演後Q&A
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17:10-17:20 |
閉会挨拶
松尾 裕一 (宇宙航空研究開発機構)
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17:20-17:35 | 休憩・会場準備 |
17:35-19:00 |
懇親会
お飲み物とおつまみの簡易パーティです。お気軽にご参加下さい。(会費 \500)
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