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3.データマネジメントの現状とストレージソリューションへの期待

3.2.調査結果の整理と分析

3.2.2.各機関の現システムにおける対応状況

3.2.2.1.数値シミュレーション入出力データ

 JAXA、JAIST、理研が対象機関であるが、各機関ともストレージへのアクセスの高速性を重視している。また、併せて大容量も必須条件となっており、これらの対応としてデータアクセス管理とファイルシステムに工夫をこらしている。その対応の代表例としてJAXAの例を以下に記す。

@(4)データアクセス管理、(2)アーカイブ・HSM

JAXAにおいては高速性を確保するため、ストレージを集約しシステムの中核に据えるというデータセントリックの考え方に基づき構成し、クロスバネットワークで直結されている計算サーバから、インターネット上に存在するクライアントまで広範なクライアントに対してストレージサービスを提供している。また、HSMを導入し、高速にアクセスできるストレージとしてRAID5ディスク装置があり、その後ろに600TBのテープ空間を一元的に管理している。ディスク装置は大規模I/Oにチューニングされており、ストライプ技術により8Gbpsの実効性能を実現している。また、ディスクから溢れ出してしまったファイルはHSMシステムにより600TBのテープ空間へ自動的に移動され、必要な時に自動的に取り出される。また、テープ装置の速度がディスク装置の速度より遅いため、ディスク〜テープ間のデータ移動においては、テープドライブの速度がボトルネックにならないように、テープ媒体4個への同時書き込み処理を行うことにより高速性の向上をはかっている。

A(7)ファイルシステム

計算サーバのFORTRANプログラムから実効8Gbps、三次元可視化サーバから4Gbps、構内ネットからNFSより数倍速い速度でアクセスでき、さらには、実験・開発的にインターネット上に存在するクライアントからアクセス可能なファイルシステムの構築を行っている。

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