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宇宙科学研究所 VPP800/12システムにおけるジョブ制御報告


  1. はじめに
  2. 設計更新の経緯と効果
     2.1. 導入設計(1999年3月)
     2.2. 第一回設計見直し(1999年11月)
     2.3. 第二回設計見直し(2000年3月)
  3. ジョブ制御機能紹介
     3.1. 計算機資源の有効利用
     3.2. 計算機利用における公平性確保
     3.3. ターンアラウンド時間改善
  4. 今後の課題
写真


宇宙科学研究所
 宇宙科学企画情報解析センター 
篠原 育
iku@stp.isas.ac.jp

宇宙科学研究所
 宇宙輸送研究系高速流体力学部門 
藤井 孝蔵
fujii@flab.eng.isas.ac.jp

富士通(株)
 科学システム統括部宇宙システム部 
松井 秀司
matsui@ssd.se.fujitsu.co.jp

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1. はじめに

 宇宙科学研究所 計算機センタは、宇宙科学計画に参加する多数の人々から利用される共同利用研究施設であり、衛星管制・取得データ処理はもとより、軌道計算、数値シミュレーションなど、幅広い分野にわたり利用されている。
 数値シミュレーションに代表される科学技術計算の需要は年々増加傾向にあり、大規模・高性能な計算機が要求される。この要求に応えるため、平成11年度にFujitsu VPP500/7システムをFujitsu VPP800/12システムにリプレースし運用を開始している。
 科学技術計算の高速計算手法・規模は様々であるが、計算機資源の有効利用と高い利用効率の実現は、計算機センタとしての役割である。また、CPU課金を実施しており、課金単価に応じたジョブの優先度制御の実現と、利用者に対する資源割り当ての公平性確保を両立させる必要がある。
 当計算機センタでは、これらの課題を解決するため、独自にジョブ制御方法を設計/開発・運用し、高い利用効率を実現している。
 本稿ではジョブ制御の効果について報告し、その具体的な制御方法を紹介する。


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