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3.2. 計算機利用における公平性確保

 利用者に対し計算機資源を平等に割り当て、特定の利用者の資源占有を避ける必要がある。
 また、使いやすい計算機環境を提供するための機能を提供している。

1) 同一利用者連続実行禁止機能

 同一利用者による資源の占有を防止するため、NQSのキュー内での連続実行を禁止している。ただし、他の利用者の実行待ちジョブが存在しない場合は、連続であっても実行される。
 本機能はNQS-JMで提供される「キュー内連続実行制限機能」と同等であるため、本稿では詳細な説明を省略する。

2) シーケンシャル実行機能

 利用者によっては複数のジョブを連続で順番に実行する場合があり、ジョブを実行した結果を元に次のジョブを実行する場合がこれにあたる。これを実現するには、複数のジョブをキューイングされた順番に実行する必要がある。連続実行を実現するためシーケンシャル実行機能を導入している。
 シーケンシャル実行機能では、通常のジョブと見分けるため、NQSのバッチリクエスト名の先頭に "#" を付加している。"#"が付加されたジョブは、同一キュー内で投入された順番に実行される。


図15.使用例 シーケンシャル実行機能


 本機能を図15.を例に説明する。最初に #JOB-1が実行される。#JOB-2 , #JOB-3はPEが空いていてもシーケンシャル実行が指示されているため、 #JOB-1が終了するまで実行されない。JOB-4はシーケンシャル実行が指示されていないため実行される。

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