アーカイブとHSMは異なる技術であるが、データマネジメントの観点からは同一視できる技術である。
バックアップがデータの復元手続きを前提とするデータ保護技術であることに比べ、アーカイブは処理手続き後のデータ保護技術である。アーカイブ処理手続きは、保護機能が特別に整備されている領域にデータを格納することでデータ保護される特徴を持つ。
HSMはファイルシステム空間の拡張を実現する技術である。この技術は、拡張された空間に対して透過的ファイルアクセスを実現させる特徴を持ち、アーカイブと区別することができる。
最近では、ポリシーベースのアーカイブという半自動化したアーカイブ技術が注目され、透過的ファイルアクセスを実現させるHSMとアーカイブのユーザメリットが近接してきている。