皆さま、こんばんは。富士通の山本でございます。
先ずは2010年度のSS研総会が無事終了したということをお慶び申し上げます。本日は、文部科学省の倉持様にもご講演いただいたそうで、重ねて御礼申し上げます。
SS研は昭和53年に設立されたということで、もう32年も経つ、非常に長い会であるとお聞きしております。これだけ長きに渡り続いているということは、それだけ価値がある会であると思っております。私は昭和51年入社ですので、その2年後にはこのような会が既に始まっていたことに対して、感動すら覚える次第でございます。また当然のことでございますが、富士通もこの会によって、いろいろな新しい技術を学ばせていただきましたし、このICTを使っていただいている多くのお客様が、このSS研の成果によって成長させられたということに対しても、深く感謝申し上げたいと思っております。それはひとえに、この会を運営していただいた諸先輩方、そして現在、会の運営を担っておられる役員の皆さまの、日頃のご尽力の賜物であると思っております。
さて、今回3名の方が役員を退任されたということで、岩下様、津野様、鈴木様、本当にありがとうございました。そして新たに、小林様、姫野様が役員として、この会を運営されていくということで、よろしくお願いいたします。このSS研が果たしてきました役割は、非常に大きいというふうに思っております。これからもこの会の成果をベースに、いろいろな新しい技術、新しいビジネスモデルに発展すれば幸いであります。
いま、日本を取り巻くいろいろな環境を考えて見ますと、事業仕分けに伴う政治的な若干の不安定さによるものですとか、経済の回復が遅れているものとかいろいろありますけれども、それはまだまだ想定の範囲内ではないかと思っております。富士通では今後の10年をかけまして、新しいビジョンを掲げました。それはヒューマンセントリックな時代に対するインテリジェンス・ソサエティという新しいビジョンでございます。
これは何かといいますと、このICTの裾野をさらに幅広く広げていきたいということであります。今まで、コンピュータを利用して生産性を上げるとか、あるいはインターネットを使って、いろいろな人とお話をするということに加え、例えば農業、あるいは医療、交通等、いろいろな分野で、人の行動を認知しながら、人の知識を集めて、新たな価値を生み出すことを今後の富士通のビジョンとして掲げたいと思っております。そのためには、新しい技術が必要でございます。そのような意味では当然のことでございますが、いま富士通が携わらせていただいております次世代のスーパーコンピュータによって、また新たな時代が切り出されるのではないかと思っております。さらに、その次の世代、その次の次の世代に向かい、我々はこのスーパーコンピュータに対して、情熱を持って今後も携わり続けたいと思っております。それが富士通のDNAであるというふうに思っております。そういう意味では、この日本のICT産業を、皆さまと一緒になって支え、そして発展させ、豊かな未来を作っていきたいと思っております。
富士通は今年、創立75周年になります。「shaping tomorrow with you」というお客様へのプロミスということで、新しいスローガンを作りました。富士通はこのスローガンのもと、今後ともこのICT業界の中で、お客様とともに豊かな未来を築いていきたいと思っております。是非今後ともご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
どうもありがとうございました。(拍手)