関東学院大学では、2008年より学内システムの更改を順次行ってきた。メールシステムのSaaSサービスへの移行を始め、物理サーバ約60台の仮想集約化、災害時における学生向けシステムの安定稼働を目的とした各種サーバのデータセンターへの移設、更には教員管理の外部公開サーバ等の設置要望に対応すべく、学内プライベートクラウド環境の余剰リソースを使い、セキュリティ面を考慮した仮想サーバ貸出サービス (2013年4月提供開始予定) などのいくつかの試みを行っている。
これらの取り組みについて、大学の情報部門の職員という立場として、導入背景やメリット、デメリットなどについて解説するとともに、これからのクラウド活用についての方向性について紹介する。
基盤システム、クラウド、災害対策、サービス継続性、データセンター