2012年度2回目のシステム技術分科会ではクラウド利用におけるセキュリティについて取り上げる。現在ではクラウドの利用は大学や研究機関でまたたく間に普及した。一方で、あまりにも急な普及によってその利用におけるセキュリティ対策や問題の理解が追い付いていない状況でもある。クラウドの利用で、特に外部サービスの利用時におけるセキュリティの問題の把握やその対策は非常に重要である。
本分科会では、まず、大学単位でクラウド環境に移行した事例とストレージサービスの外部サービスを導入した事例の紹介を通じて、クラウド利用におけるセキュリティの問題を現場から報告する。次に外部サービス利用時におけるクラウドのセキュリティの問題を法律的な面からチュートリアル的に解説し、最後に最新のセキュリティの状況を総括する。
今回の分科会でも、クリッカー (*1) を活用し、講演の途中で講師によるクイズ形式の質問・アンケートを行なうことにより聴衆のニーズにあったダイナミックな講演を行なう予定である。
[注釈] *1 : クリッカーとは、ワイヤレス式のリモコンです。講演者から出題される質問に会場の参加者がクリッカーを利用して回答すると、その集計結果がリアルタイムに表示されます。