ペタフロップスを越える性能のマシンは「京」を含め既に世界で20台に達し、幅広い科学技術計算分野で問題の大規模化と100万コア規模の超並列システムへの対応が進められている。GPUに代表される演算加速器による高性能演算と、マルチコアCPU、さらにメニーコアCPUと、システムの多様性も大きく広がり、これらのリソースをどう実応用に供するかが注目される。
これらの状況を踏まえ、2012年度は、SS研HPCフォーラムおよび科学技術計算分科会を通して、ペタスケールシステムの応用事例と運用、さらにポストペタスケール/エクサスケール技術の動向について、ハードウェア・アーキテクチャ、システム・ソフトウェア、アプリケーション等の様々な視点から議論を行い、今後の高性能科学技術計算の姿や将来の方向性について検討する。