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閉会あいさつ

工学院大学
小柳 義夫

 工学院大学の小柳でございます。本日、4つのご講演をいただきまして、それぞれとても面白く聞かせていただきました。

 最初が濱田さんのGPUのお話。ゴードンベル賞凱旋記念講演ですね。濱田さんのいろいろな思いも込められて、たいへん面白かったと思います。
 姫野さんの理研のシステムが新しくなった話題ですが、お話にあったように、今まで使っていなかった人をいかに引き込むかというシステム設計は、非常に面白いアイデアだと思います。
 内田さんからの報告は、GridComputing検討WGの活動が終了し、その中でいろいろな調査をしてまとめられたということでした。世の中はGridからクラウドへの発展というのか退化というのか分かりませんが、変化しつつあります。余談ですが、私が関係している活動で、GridのJISというのをいま検討しておりまして、近々JISの委員会に出ることになっております。
 最後に富士通の新しいチップの話。一日も早くコンパイラが出来て、それが十分に働くことを期待しております。ご存知のように次世代スパコンはベクトル部分がなくなってしまいましたけれども、いろいろな意味でベクトル的なプログラムの構造化をするということで、期待できるのではないかと思っております。

 大事なことは、このあと夕食休憩を挟んで、19:30から9階のジャスミンという部屋で、懇談会がひらかれます。これも企画委員でいろいろ議論したのですが、「HPC専用機の未来像〜いつまでコモディティを利用し続けるのか」というタイトルになっています。私はあまり良いタイトルではないと思っているのですが(笑)、コモディティとHPC専用機の関係というのは非常に重要な関係です。ご存知のように、例の13日の金曜日の仕分け委員会でも、ばかばかしい議論を別にすれば、一番本質的な部分は、コモディティと専用機との関係というのが裏にあると思いますので、技術的な話と併せて、仕分け委員会の横暴を糾弾するというような議論もできると思います。泡の出る水の力で(笑)、面白い議論になっていくのではないかと思いますので、是非とも多くの皆様のご参加をお願いしたいと思います。

 それでは、昼の部のセッションはこれにて終わりとさせていただきます。(拍手)

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