株式会社びぎねっと
宮原 徹
オープンソースソフトウェアの活用が叫ばれるようになって10年ほど経ちますが、ただ単純にOSSを導入すればコストが削減でき、システムの品質が高まるわけではなく、通常の商用ソフトウェアの導入と同様に考慮すべき点があります。特に商用ソフトウェアとの互換性や運用保守体制など、システムの運用面についても考慮しなければなりません。
会津若松市で行われたオープンオフィスの導入では、5年間で840台のPCにオープンオフィスを導入し、約1500万円のコスト削減が見込まれています。当然、従来使用していたMS Officeとの互換性や、ユーザーからの入れ替えへの不安なども聞かれたが、効率的な研修やサポート体制の確立により、比較的問題なく入れ替えを進めることができています。
この事例を参考に、オープンソースの品質や使いやすさ、サポートなどについて、その現状と課題を考察します。
OSS、活用方法、コスト削減、品質、互換性