宇宙航空研究開発機構
高木亮治
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は航空宇宙分野における基礎研究から研究・利用までを一貫して行っており、前身の宇宙三機関の時代から高性能計算機を用いた数値シミュレーション技術の重要性を認識し、高性能・高機能な大規模計算機システムの整備・運用を積極的に推進してきた。2009年4月にJAXA Supercomputer System(略してJSS)と呼ばれる新しいシステムが稼動を開始した。JSSは複数の計算機システムから構成されるが、その中核は富士通製FX1で、マルチコアスカラーCPUを用いた大規模超並列計算機であり、120TFlopsの理論演算性能と94TByteの主記憶容量を持っている。
本講演ではJSSの概要を紹介すると同時に、JAXAで実際に使われている航空宇宙分野におけるCFDプログラムを用いた性能評価結果について報告する。
航空宇宙, CFD(計算流体力学), 大規模並列計算機, マルチコア