農林水産技術会議事務局筑波事務所
宮坂 和孝
異なる組織の研究者間で利用可能なWiki等の情報共有サービスは、産学官連携研究等の推進に有用であるが、適切なアクセス制限を行う必要がある。
当所では、平成21年3月稼働予定のシステムにおいて、メールアドレスをIDとする「外部登録利用者」という利用者区分を新設し、利用者の所属の内外を問わないWebSSO環境を提供する。加えて、既存のメーリングリストを「組織の壁を越えて作成可能な利用者グループ」と位置づけ、グループ情報管理データベースを整備することにより、利用者情報・グループ情報に基づいた柔軟なアクセス制限を行いつつ利用可能な情報共有サービスを実現する。
本稿では、この新しい認証基盤のコンセプトと利点の説明、および実装の紹介を行うとともに、今後外部組織と認証連携を行う際の方策について述べる。
情報共有サービス、産学官連携、利用者グループ、アクセス制限、認証連携