神戸情報大学院大学
田村 武志
「インターネットは英語教材の宝庫である」と言われている。この考え方に基づき、インターネットを100%活用して高度IT技術者の英語コミュニケーション力を向上させる方法について検討した。IT技術者の英語コミュニケーション能力(スキル)の当面の目標は、英語のWeb情報が読める(速読できる)こと、メールが書けること、スライドにより英語プレゼンテーションができることである。本発表では、これらのスキルを身に付ける方法として、Webサイトを道具として活用することが有効であることを述べる。また、学習の手順として、従来のように英文法を学習し、次にリーディングやライティングを「ステップバイステップ式」に積み重ねていく方法ではなく、最初から専門領域(IT)のトピックスを題材にして、「自分の得意技術を英語で発表する」ことを軸(中心)に学習する方が効果的であることを述べる。すなわち、文法やリーディング、ライティングはプレゼンテーションに必要になった時に学習する。先ずは「発表してみる」ことに主力を置く「組込み式」学習法である。この方法は技術者のモチベーション向上にもつながり効果的である。
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