おはようごさいます。九州大学の青柳と申します。SS研HPCフォーラム2008の開会にあたりまして、企画委員を代表して一言ごあいさつさせていただきます。
本日はお忙しいなか、SS研HPCフォーラム2008にお集まりいただきまして誠にありがとうございます。私からは、本プログラムの企画にあたり、どんなことを考えたかについて、お話させていただきます。
本日のテーマは「ペタスケール・アプリを支える基盤技術」です。最近、数々のアプリケーション分野で、計算科学の手法をを用いたシミュレーション研究が重視されていますが、アプリケーションプログラムの開発者にとっては、これまで以上にマルチコア、メニーコアの有効利用をどうしたら良いのか。すなわち演算処理の性能はどんどん上がるけれども、データを供給する側のメモリボトルネックはどうしたら良いのかが課題で、キャッシュやメモリやインターコネクトについても、これからは階層構造があらわに見えてくる時代に突入して行きます。このような状況に加えて、ペタスケールという大規模になりますと、可視化や入出力データのステージング、ストレージ関係でもいろいろな課題がございます。
これらの状況を受け、課題を支えてくれるような技術に注目しまして、本日のプログラムを作成しました。国内外から著名な研究者をお呼びしております。このプログラムに沿って、一日討論していきたいと思いますので、よろしくお願いします。(拍手)