科学技術計算分科会 2006年度活動計画
活動方針
近年、科学技術計算分野のコンピュータ技術は、急速な進展を遂げており、気象、ナノ、医療、バイオなど様々な利用分野において期待が高まってきている。
大規模科学技術計算は従来のような最高性能を追求するCapability Computingだけでなくパラメタサーベイ型および統計的なアンサンブル集団を扱う場合や確率過程を用いるシミュレーションに代表されるCapacity Computingの需要も増加している。
一般参加イベントであるHPCフォーラムでは、アプリケーションについて考え、コンパイラ技術、大規模科学技術計算をCapability Computing、Capacity Computingの両面から議論する中で、次世代HPC技術の方向性について検討する。
科学技術計算分科会では、会員機関が必要とするであろう、低消費電力や高性能インターコネクトなどの次世代HPCを支える基盤技術、特にジョブスケジューラ等のミドルウェアの最新状況について、その利用面、性能面の両面から議論を深め、現状の問題解決と展望について検討する。
活動内容
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第1回会合(HPCフォーラム2006)
□メインテーマ:「次世代HPC技術が拓く大規模科学技術計算」
□具体的な内容
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発表候補
- 海外講演
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大規模計算のアプリケーション事例(以下から2件を選出)
- Capability Computing、Capacity Computing事例(京速計算機プロジェクトから1〜2件)
- Capacity Computing事例(JAXA)
- Capability Computing事例(筑波大)[予備]
- 富士通報告
- デモ
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第2回会合(科学技術計算分科会)
□メインテーマ:「次世代HPCを支える基盤技術(仮)」
□具体的な内容
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発表候補
- 低消費電力
- HPCミドルウェア(ジョブスケジューラ)
- プロセッサ(SPARC64Wの開発)
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合同分科会懇談会
□テーマ:「並列技術のディスカッション 〜ユーザはどこまで書けばいいのか〜(仮)」
進め方
- 開催回数:年2回
- 開催時期
- 第1回会合: 8月29日(火)(東京)
- 第2回会合:10月31日(水)(京都)(合同分科会と連続開催)