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VPP800の新しい運用形態を求めて


  1. はじめに
  2. VPP800の構成
  3. 運用形態の変遷と課題
     3.1. 導入と正式サービス開始
     3.2. システムのレベルアップとNQS-JSの適用
     3.3. 運用形態の変更と新たな課題
  4. 自動運転スケジューラ
     4.1. 基本概念と機能
     4.2. スケジューリングの戦略と実現方式
  5. おわりに
写真


京都大学大型計算機センター
平野 彰雄
  hirano@kudpc.kyoto-u.ac.jp  

京都大学大型計算機センター
浅岡 香枝
  asaoka@kudpc.kyoto-u.ac.jp  
(発表者)

京都大学大型計算機センター
金澤 正憲
  bwv147@mbox.kudpc.kyoto-u.ac.jp  

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1. はじめに

 京都大学大型計算機センター(以下、本センターと呼ぶ)は、全国の大学、高等専門学校などの研究者が学術研究に伴う科学技術計算および情報処理を行うための全国共同利用施設である。大規模科学技術計算需要に応えるため、1999年3月にスーパーコンピュータFujitsu VPP500/15(以下、VPP500と呼ぶ)からFujitsu VPP800/63(以下、VPP800と呼ぶ)に更新してサービスを行っている。
 本センターの計算サービスは、運用時間帯であれば研究者が自由にジョブを投入できるオープン利用方式をとっており、様々な研究分野の研究者によりプログラム開発、プロダクション・ランなどのプログラムが混在して投入される。このような状況では、ジョブのターンアラウンドを保証し、かつ、システムの運転効率を高めるためには、ジョブのスケジューリングが重要になってくる。
 本稿では、まず、本センターのVPP800の構成を紹介し、つぎに、これまでの運用形態の変遷と課題を整理して、最後に、現在、検討している自動運転スケジューラの機能と実現方式について述べる。


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