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3.2. システムのレベルアップとNQS-JSの適用

 1999年10月にOSのPTFアップが提供された。これに伴い新規機能追加に合わせて、つぎのような運用形態に移行した。

  1. ファイルシステムの移行
    これまで大容量ファイルシステムとしては、VFLしか使えなかったために1利用者当たり1,500個という大きな制約があったが、これを新たに提供されたFPFS(Flexible and high Performance File System)に移行し、1利用者当たりのファイル許可量を10倍の15,000個まで拡張した。
  2. NQS-JS(Job Scheduler)の適用
    これまでのジョブのスケジューリングは、基本的にNQSのキューおよびコンプレックスキューのRun_Limitで制御し、資源待ちが発生しないような制御を行っていたが、NQS-JS機能が提供されたので、これに置き換えた。NQS-JSはシステムの空き資源がない限りジョブをスケジューリングしない。
 なお、NQS-JM、NQS-JSを組み合わせれば、より細かいレベルでのジョブスケジューリングも可能であるが、効果的にやるには、キューの許可量の変更など利用者に直接影響する部分での運用の変更も必要となる。しかし、このような運用変更を年度の途中に実施することは、利用者が混乱するだけなので見合わせた。

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