(3/8)3. 運用形態の変遷と課題
3.1. 導入と正式サービス開始
VPP800運用は、1999年3月から5月末までは、ベクトル計算機VXからのジョブ投入という形態でNQS(Network Queuing System)バッチ専用のシステムとして運用していた。1999年6月からVPP800のP-PEに直接ログインしてTSS会話型での利用およびジョブ投入という形態に移行し、ここからVPP800の正式サービスとしている。
正式サービス開始時のNQSのキュー名と許可量を表1に示す。
表1:キュー名と許可量(1999年6月〜2000年3月)
この時点でのNQSキューの定義は、それまでの運用の継承を最優先に考えて設計した。ここでは、コンパイルジョブ専用のキューclと40PEまで使用可能なキューhを新たに設けた。
ジョブのスケジューリングとしては、NQS-JM(Job Manager)の機能を用いて、つぎのような設定を行った。
- 同じ利用者ジョブでシステムが占有されないために、NQSキューでの利用者リクエストの同時実行多重度を1に設定した。
- MRFS(Memory Resident File System)をサービスするために標準値を0GB、最大値を7GBに設定した。