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科学技術計算分科会 2024年度会合 [開催済]
AI で導く次世代のサイエンス  〜AI+Science=?〜

■【近日公開】まんがレポート(前半)   ■まんがレポート(後半)  
日時 2024年10月28日(月) 13:00-18:00(予定)
会場 場所:神戸国際会議場map
ハイブリッド開催 集合+オンライン配信(ZOOM)
参加対象 SS研会員機関ご所属の方
参加費 無料
参加申込み
開催済
その他 本会合は、2024年度秋イベント(28日:科学技術計算分科会、教育環境分科会BoF、29日:システム技術分科会合同分科会)の一部です。

開催趣旨

 近年、AIを科学に応用する取り組みが多様な分野で広がりを見せています。これらの取り組みは、従来の科学技術シミュレーションに対し、計算時間や資源の削減に寄与するだけでなく、複雑でモデル化が難しい現象の予測や、従来の手法では見つけられなかった新たな関係やパターンの発見につながるものとして、期待が寄せられています。
 しかし、科学技術計算のためのAIモデルに関する研究開発はまだ始まったばかりであり、現在も改良に向けた試行錯誤が続けられています。さらに、AIモデルの予測結果の信頼性や、学習に必要な計算資源、などの課題も指摘されています。
 そこで今回の科学技術計算分科会では、AIの科学技術計算への応用に取り組まれている専門家の方々を講師としてお迎えし、AI+サイエンスの現状や今後の展望についてお話しいただきます。また、講演後に講師や参加者の皆様が気軽に情報交換できるよう、コーヒーブレイクを長めに設定したプログラムを予定しております。
 この機会に、AI+サイエンスに対する期待や疑問を存分に語り合っていただければ幸いです。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみ本ページに掲載予定】
12:30-受付開始(現地)
12:50-アクセス開始(オンライン)
[司会] 藤田 直行 (宇宙航空研究開発機構)
13:00-13:10
開催趣旨説明
南里 豪志 (九州大学)
13:10-13:55
講演 40分 + 質疑 5分
講演1
実験・計算科学・データ科学を組み合わせた材料研究(放射性廃棄物材料の例)
大窪 貴洋 (千葉大学) プロフィール

計算科学を援用した材料開発や物理化学研究は、ハードウェアや方法論の進展によって急速に進展している。今後、機械学習や人工知能に代表されるデータサイエンス、計算科学・実験データらを高度に融合することで、さらなる発展が見込まれる。講演者は放射性廃棄物や電池部材の材料研究を行っており、実用上の課題解決に重きをおいた研究を行っている。発表では、実験と計算科学、データサイエンスを組み合わせて材料研究を行った研究事例を紹介する。

固体電解質、放射性廃棄物、核磁気共鳴、第一原理計算、分子動力学計算
13:55-14:40
講演 40分 + 質疑 5分
講演2
高性能計算と人工知能で加速する脳シミュレーション
五十嵐 潤 (理化学研究所) プロフィール

脳情報処理機構や脳疾患機序の解明に向け、生理学実験やシミュレーションが盛んに行われ、全脳規模の結合構造や神経活動の観測、脳シミュレーションが取り組まれている。データは多様になり、データ量や処理の計算量は指数関数的に増加しており、可能性は広がる一方で、その扱いの困難さは増加している。これに対して、人工知能は、神経科学と高性能計算を結び付け、脳データ解析や数理シミュレーションを加速・拡張する可能性がある。本講演では、富岳による脳シミュレーションの例を紹介し、次の時代の脳シミュレーションに向けた、AIの適用可能性の検討や取り組みについて紹介する。

神経回路シミュレーション, 大脳皮質, コネクトーム、高性能計算、人工知能
14:40-15:25
講演 40分 + 質疑 5分
講演3
気象・気候分野におけるAI for Science
 AIは気象・気候研究に役に立つか?
中野 満寿男 (海洋研究開発機構) プロフィール

ここ2,3年の大手テック企業によるAI天気予報モデルの開発には目をみはるものがありました。一方で、徐々に気象ドメイン側でもこれらのモデルの検証が進み、様々な問題点が指摘されるに至っています。本講演ではAI天気予報モデル研究をはじめとする気象・気候分野でのAI活用についてレビューしつつ、これから我々が進むべき道についても議論できればと思います。

数値天気予報, サロゲートモデル, 極端気象, 気候変動, 予測可能性
15:25-16:00 休憩 + 座談(35分)
16:00-16:45
講演 40分 + 質疑 5分
講演4
産業界でのAI活用
 サロゲートモデルでエンジニアリングを加速
宮本 裕平 (みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社) プロフィール

近年のAI・機械学習技術の発展に伴い、様々な産業分野においてその活用が始まっています。コンピュータを利用した物理シミュレーションにおいても、シミュレーションの一部をサロゲートモデルに置き換える計算高速化や、サロゲートモデルを用いた効率的な最適化検討など、新たな可能性が広がっています。本講演では、サロゲートモデルを活用してエンジニアリングを加速させるための展望についてお話しします。

機械学習, AI, サロゲートモデル, 数値解析, 物理シミュレーション
16:45-17:30
講演 40分 + 質疑 5分
講演5
HPCとAIを活用した材料探索・シミュレーション技術の開発
吉本 勇太 (富士通株式会社) プロフィール

材料開発は、初期の研究段階から市場投入までに多大な時間とコストを要します。近年、HPCとAIを駆使した材料探索技術やシミュレーション技術が注目されており、これにより材料開発のサイクルを大幅に短縮することが期待されています。本発表では、弊社で開発を進めている、HPCとAIを活用した材料探索プラットフォームや、大規模・長時間の機械学習分子動力学計算を安定に実行する技術、データ間の因果関係を抽出する技術などについてご紹介します。

材料探索, 分子動力学, 機械学習, 原子間ポテンシャル, 因果発見
17:30-17:40
閉会挨拶
南里 豪志 (九州大学)
17:40-18:00
座談

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