2.1.節に紹介したように、ストレージベンダはディスク装置の提供から、コンピュータのオペレーティングシステムが担ってきたデータ管理の機能、ネットワーク管理の機能、およびこれらの技術をストレージソリューションとして揃えている。
このストレージソリューションの変化を捉えることは、既に1章で述べた以下の本WGの活動趣旨と合致している。
「大学・研究所における代表的な業務データを洗い出し、分類を行った上で、それらをどのようなアプリケーションやミドルウェアで管理しているか、または管理すべきかを検討するとともに、大学・研究所が目指すデータマネジメントを意識したストレージソリューションの明確化とその対応を検討する。」
大学・研究所における代表的な業務データの整理・分析には、IDCが定義している以下の8つのストレージソリューションのカテゴリを採用した。