データマネジメントを情報マネジメントとして拡大して捉えると、上記7カテゴリのほかにもデータマネジメントレベルで実装できる技術がいくつかある。
たとえばデータ圧縮である。ファイルの同一性検査の仕組みを発展させ、ファイル内の同一ブロックを検出し、これらを共用ブロックとして管理すれば、ストレージに保存されているデータ量を圧縮することが可能となる。この仕組みは、近年De-dup技術として注目されている。
また、情報のアクセス権限管理と暗号化機能を組み合わせてデータアクセス管理に適用すれば、ストレージのセキュリティ管理機能を強化することができる。
次に、ストレージソリューションにおけるデータ暗号化は、データの記憶媒体をストレージシステムから持ち出す可能性に対して、不用意なアクセスを防止する情報漏洩対策機能として実装されている。データの暗号化は、ネットワーク管理やファイル管理において実装されることが一般的であり、一般ユーザのプライバシーとシステム管理者などによる内部監査や情報統制までに対応する必要がある技術分野である。