News Letter「名古屋大学学内LANの高速化について」(5/6)

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5. IPv6 vs AppleTalk
 
今回の更新で1番問題となったのは、AppleTalkの処遇であった。 仕様書策定の段階で、AppleTalkがルーティングできるネットワーク機器がほとんどないこと、あっても今回導入したギガビットスイッチのような高価で巨大なものしかないことがわかった。 その一方で、TCP/IPに限定すればレイヤ3スイッチなど高機能のものがたくさん、それも結構安価で存在していることがわかった。 今回の更新では、従来の利用形態を継続することを第一条件で設計したため、各建物でのAppleTalkルーティングを必須の機能として入札を行った。 その結果として、SR5400とCatalyst2948の組み合わせという構成になってしまった。
一方IPv6については国内各所で実験が始まっており、名古屋大学でも研究開発用ギガビットネットワークJGN(Japan Gigabit Network)の実験に参加する計画が進んでいる。 また、スーパーSINETでも近い将来IPv6の運用を始めるという話を聞いている。 このような世の中の流れに乗り遅れないためにもNICEでもIPv6対応のネットワークを構成したかったが、補正予算でのネットワーク更新であったため学内で調整する時間的な余裕がなく、今回はAppleTalkを優先することにした。 今後IPv6の利用がどの程度促進されていくのか不明ではあるが、学内でのAppleTalkの整理を行っていく必要があると思われる。
 

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