News Letter「名古屋大学学内LANの高速化について」(4/6)

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4. スーパーSINETとの接続
 
名古屋大学の学内LANはスーパーSINETとの接続は最高で10Gbpsまで可能である。 しかし、スーパーSINET側で用意されるインタフェースが高価であること、また例えば10Gbpsで接続したとしてもセキュリティ上必須なファイアウォール装置にはその速度に耐えうる高性能なものがないという理由により、名古屋大学としては2.4Gbpsで接続することにした。 スーパーSIENTルータと名古屋大学ルータ(GeoStream R940)とを2.4Gbpsで接続し、それを学内LAN(NICE)と近隣大学を接続しているバリアセグメントで利用することにした。
名古屋大学ルータとNICEの間にはファイアウォールを入れる。 ファイアウォールシステムは、ファイアウォール装置(GP7000Sモデル22R;FireWall-1)4台を負荷分散装置(BIG-IP)2台で負荷分散させ、1Gbpsの実効速度が出ることを期待している。
また、スーパーSINETでは学内LANとは別に研究プロジェクト専用の回線が用意される。 名古屋大学が関係する研究プロジェクトは、今年度はGRIDコンピューティング、高エネルギー物理学に関する研究、国立天文台を中心とする超高速光結合電波干渉計に関する研究がある。 GRIDコンピューティングは大型計算機センター内のスーパーSINETの接続ポイントからスーパーコンピュータ(VPP5000)との間を館内配線で接続するだけであるが、残りの2プロジェクトはいずれも理学部の研究室であるため、大型センターとは離れた建物の装置と接続しなければならない。 この接続には今回の学内LANの更新に際して敷設した光回線の一部を利用し、NICEとは独立の接続を実現する予定である。
 

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