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6.マイクロ蟻ロボット

     図6は、マイクロ蟻ロボットである。マイクロロボットでは、駆動に工夫しなければならない。この場合は、中足を振動させ、床を蹴らせて前進させる。左右の足を独立して駆動できるので、直進、左右の旋回ができる。中足を振動させるには、常時床に接触するように作られている前足、後足を通して床から、極微小な振動(たとえば、振幅1μm)を伝える。共振を利用することによって、中足を大きく動かすことができ、前進力が得られる。左右の中足の固有振動数を異なるように設計してあるので、伝える振動波をコントロールすることによって、上記の直進、左右旋回などができるのである。

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