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5.反射による歩容形成

     昆虫の行動は、反射によるものであることは先に述べた。昆虫型歩行ロボットの製作例について説明しよう。図4には、典型的な6脚歩行の歩容を示すが、哺乳動物においては、脳からの指令によって歩行するので、歩行ロボットでは、コンピュータを搭載してプログラムによって、歩容を与えることになるが、昆虫ロボットは、図4に示したような、神経網をセンサとアクチュエータで作り、自律的に歩容が形成されるようにすることになる。図5に、作成した6脚歩行ロボットを示す。このロボットは、水平床を歩かせると、自動的に、昆虫の行う(交互)3脚歩容で歩くようになる。坂道を登らせると、1脚のみを浮かせる波状歩容(wave gait)によって歩行を行うようになる。

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