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昆虫は、骨と骨との結合が、ヒンジ状に膜でつながっているが、これは、摩擦力を小さくするのに役立っている。すなわち、人間の関節には必ず相対的にすべる部分があり、摩擦が無視できない。また、ヒンジ構造は、シリコンプロセスで作成するのに非常に都合がよいのである。 たとえば、図3のような構造を容易に作ることができ、ポリイミドは熱硬化性樹脂なので、適当な角度に曲げて、加熱して、任意の形状を比較的自由に加工できるのである。折り曲げて硬化させるのである。シリコンプロセスで作成できるのは、基本的には薄板であって、ブロック材料を作り、これ削ったりして3次元構造を作ることはできない。したがって、2次元材料から、3次元構造を作り出す過程が必要なのである。そこで、「折り紙構造」というものを筆者らは提案した。すなわち、展開図をシリコンプロセスで作成し、折り線のところを図3のような構造にし、これを折り曲げて硬化させるのである。 |
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