[目次] [1ページ目] [前ページ] [次ページ]
( 3 / 10)

3.昆虫マイクロロボット(マイクロマシン技術の可能性)

     昆虫のサイズは、従来のロボットにくらべるとはるかに小さい。半導体技術を利用してマイクロ機械部品を作るマイクロマシニングプロセスを研究室に導入して昆虫ロボットを作り始めた。昆虫の構造と機能をよく調べることによって、微小サイズの機械の設計と制御のための基本的な原理と考え方を得ることができた。すなわち、昆虫は、マイクロロボットのこの上なく良い規範なのである。また、昆虫の行動原理のロボットへの適用は、ロボテイクスとAI の融合のひとつのキッカケとなってくれるかもしれないと考えた。
     丁度その頃(1988),"Small Machines, Large Opportunities" という報告書が NSF から出された。シリコンプロセスによって、サブミリ寸法の機械部品が製作できる可能性が生まれたのである。この技術を昆虫ロボット作成に用いることにした。

[目次] [1ページ目] [前ページ] [次ページ]