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    5.2.ナップスター

     もうひとつ、このようなpeer-to-peerの試みでインパクトがあったのが、ナップスターという音楽ファイル共有ソフトです。個人のPCに入っている音楽ファイルを検索してダウンロードできる仕組みでした。
     著作権法違反だとアメリカで大問題になりましたが、アメリカの大学生の57パーセントが週に一回以上使っていたそうです。それに対し、アメリカのレコード工業会が告訴して裁判となり、ナップスターは著作権をクリアする方向に動かざるをえなくなっています。しかし、似たソフトが出てきてイタチごっこが続いているようです。


    図2 ナップスター検索画面

     図2がナップスターのウィンドウですが、中央サーバにアクセスし、そのサーバにつながっているPC情報を検索する。例えば、マドンナの音楽を探したいのであれば、その楽曲のタイトルを入れて検索すると、そのサーバにつながっているパソコンをサーチし、探している曲があれば、クリックするだけでダウンロードできてしまう。このソフトでは、検索のために中央のサーバに接続しなければなりませんが、グヌーテラといった後続のソフトだとPC同士がつながり検索がおこなわれ、ダウンロードできる。ナップスターの場合は、ナップスターを告訴し、ナップスターに検索ができなくなるような措置をとらせることができたわけですが、グヌーテラなどのソフトのように中央サーバを経由しない方式だと、もう止めようがないのではないかといわれています。


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