[目次] [1ページ目] [前ページ] [次ページ] [質疑応答]
(4/6)

4. 実行性能

 プログラム1 〜4 の実行に要した処理時間を表5 に示す。ただし、1CPU ではCPU 時間を、8CPU では経過時間を測定した。また、1CPU の処理時間と8CPU の処理時間の比率も表5 に示してある。プログラム1 ではGP7000 の処理時間が他の計算機に比べて1 桁大きい。プログラム2 〜4 ではGP7000 とSR8000 は同程度の処理時間で、これらはVPP5000 に比べて1 桁以上大きい。


表4:コンパイルに要するCPU 時間と経過時間(単位は秒)



表5:実行時間


1CPU と8CPU の処理時間の比率でみると、プログラム2 についてGP7000 で2.1 であるのに対してSR8000 では4.2 であった。また、プログラム3 ではGP7000 で5.3 であるのに対してSR8000 では1.7 であった。自動並列化および最適化の差が現れている。
 プログラム1 は行列積の計算であるから、処理時間からflops 値を算出することができる。また、SR8000 ではプログラム実行時の浮動小数点演算数を表示してくれる。プログラム2 〜4 では計算の大部分を浮動小数点演算が占めると考えてよいから、SR8000 の実行で得られる浮動小数点演算数と表5 に示した処理時間からおおよそのflops 値を知ることができる。このようにして得られた各計算機でのflops 値を表6 に示す。


表6: 算出したflops 値(単位はM flops )



[目次] [1ページ目] [前ページ] [次ページ] [質疑応答]