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7.現システムでの運用上の問題点

 ノード1をアプリケーションサーバとして運用しているが、利用者の動向を踏まえた資源の再構築が難しい。これは、SMPとパーティション運用などを考慮してライセンスの再取得なしにCPU資源やメモリ資源を利用者の動向に合わせて変更できるような仕組みが必要と考えられる。
 MSPでは、ターゲットシステムがあり、メンテナンスは閑散期にCPU等の資源の一部を利用することで運用中にPTF-UPが容易に出来ていた。また、ハードのメンテナンスもジョブ凍結機能により容易に実現していた。現在、メンテナンスのために2〜3日の停止を行っており、この期間の短縮や定期保守のためにも、CPU資源やメモリ資源を利用者の動向に合わせて変更できるような仕組みとジョブ凍結機能の2機能は重要と考えている。一方、「AP3000」からの有効な機能としてはノードの活性保守機能や制御用WSを使ったリモートからのコンソール制御機能等があり、トラブル時の対応には大きな効果を上げている。
 パーソナルコンピュータやワークステーションの低価格化や多様化から利用者が減少していることが上げられる。従来のFortranジョブの長時間利用者は、MSPサービスの廃止と共に新たな利用環境への移行を好まないで、センターから離れていったことと、何よりも大きな問題は、利用料金だと考えられる。マシンの24時間運用を行っているからには、夜間や休日の教育用サーバ等の有効利用をきちんと考える必要がある。この問題に対応するためには、センターマシンの稼動状況をユーザ側からもオープンにビジュアルな形で監視できるようなシステム運用ツールがほしいものだ。また、ユーザ(受益者)への平等負担の名目で行ってきた従量課金制度についても、定額固定料金制度の導入などサービスのあり方を根本的に考えなければならない時期にきていると考えている。


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