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8.おわりに

 1994年度に整備、稼働開始したキャンパス情報ネットワーク環境には、教官の研究室のパソコンやワークステーション等のコンピュータ及び事務用のコンピュータ等を学内や日本国内及び全世界のコンピュータネットワークに自由に接続できるようになった。これに伴い、本学の全教官、全職員、全学生の希望者にネットワーク活用のためのアカウントを発行してきた。現在、このネットワークを通して伝送される学術情報は文献資料、数値データ、画像データなど種類や形式が多様化し、かつ、量的に極めて増大してきている。そして、大学情報のインターネットを利用した情報公開WWWサーバ運用、データベース作成が行われ、カラー画像データや動画像データを含む多量なデータが蓄積され、各学部毎に研究業績データや研究内容の紹介等が活発に行われて来ている。さらに、長崎大学においては、1995年度にATMネットワークシステムの整備が図られ、翌1996年度には3キャンパスに高速ネットワーク環境が完成した。現在、情報教育、語学教育などのパソコンやネットワークを活用する学生教育や教職員、大学院学生の研究面において、数値や文字、静止画像、動画像などをコンピュータによって統合的に取り扱い、それらを情報通信ネットワーク等を通じてやりとりする「マルチメディアコミュニケーション」環境の活用が重要な課題となってきている。これまで高速計算あるいは情報処理環境の提供が必須であった情報処理センターにとっては、今や組織の目的や機構の改革までも真剣に検討しなければならない状況にあるようだ。


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