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2004年度システム技術分科会 第1回会合
Sendmailを中心とした最新メール動向

(6/20)
メールのセキュリティの課題の中で、米国でもっとも深刻なのが急増しているフィッシング詐欺の問題です。
フィッシングではなりすましたHTMLメールを無差別に送りつけるなど、なりすましメールを犯罪目的で送信するため、その対策はスパムと共通する部分が多くあります。

米連邦取引委員会(FTC:Federal Trade Commission)がまとめた調査報告書によると,昨年のID 情報の盗難による被害者数は米国人口の4.6%にあたる1000万人。その被害額は,消費者で50億ドル,企業や金融機関の被害額は480億ドルにのぼるといいます。
たとえば、パスポート番号を盗みだすこともあり、テロに対する危機意識と同等であると聞いています。

送信者認証を始めとした最新の対策は、既存のメールシステムに対して拡張を加えることも想定されていますので、全世界のインターネット上のメールシステムに影響が出る可能性があります。
運用管理者だけではなく、ほとんどのメールユーザも影響を受ける可能性があります。

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