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[加藤] 私のところにきている質問は、先ほど後半でお見せできなかった「事務系とBlackboardとメディア系の統合がどうなっているか?」という質問です。コースの中で事務系から持ってきてるのは、それぞれの教官、学生が履修している科目を全て持ってきていますのでSOSEKIの連携のお話しと同じことだと思います。それからカタログ的に用意することもありますので、履修していない講座に対しても、同様に事務系のデータから持ってきています。ユーザについても同じです。またユーザについてはICカードのデータ管理をしているLDAPで一括認証という形で構成されています。また、その中でメディア系については、私の持っている講義もそうですが、遠隔のテレビ会議を利用しているものについてというふうに限定されていますが、その中で幾つかのツールをリンクする仕組みを持っているので、連携の部分をつくる形になっています。実際にアーカイブを記録しているので、過去の分についても表示されるようになっています。こういったところが実際の連携部分になります。
その他には「コンテンツの作成についてどうしているか?」という質問もいただいております。具体的には、それぞれのコンテンツ作成等に関わる直接的なことは研修会・講習会の形で月1回ぐらいのペースで実施しております。対象は希望者ですので1回につき40〜50人の受講者です。先ほどから言われておりますPowerPoint等の基本的資料があれば比較的やりやすいということですので、それぞれの人がそういった資料をいかに用意できるのかが教員にかかってくるかと思います。先ほど、各教室にプロジェクターを設置していますという話をいたしましたが、これが結構人気です。当初50教室に入れたのですが、その後、独自に学部で自分たちの予算で設置します等の話もあり、年度末には設置教室は倍ぐらいになると思われます。そのように先生方が一生懸命使用されているということは、何らかのプレゼン資料を作成されているということですので、そういう意味では自主的なコンテンツ、授業資料を作成しているということになります。その他には電子テキスト的なものもあるかと思いますがそちらを具体的に進めていきたいと思っています。
それから、「ICカードで出席管理はできますか?」という質問もありますが、これはあるといいですね。という回答で、今後の課題となっております。ICカードそのものもEdy(電子マネー)等も含めて学内のいろいろなものに利用できる仕組みはこれからの検討となっており、とりあえず全員持ちましょうというところからスタートとなっているという状況です。
[高見澤] ICカードについて私から質問させていただきたいのですが、カードは接触ですか、非接触でしょうか?
[加藤] 非接触です。具体名を挙げるとSONYのFeliCaタイプのカードです。
[高見澤] 例えば、e-Learningを使用しての授業、信州大学さんの授業を私は受けていましたが、実は私が受けていなくても分からないという利点というか欠点があると受講しながら思っておりました。ここで大っぴらに言っていいかどうかは分かりませんが、例えば、信州大学の単位を請け負いますという組織を作って、IDとパスワードを教えてくれれば、何単位いくらでやるよ、なんていう商売が成り立つと思うのです。信州大学でもそういった話を聞いたところ、信州大学では単位を認定されても、修士課程が主なので論文を書くというその時点で不正をしたものは判明するので大丈夫だというお答えが返ってきました。例えばICカードなんかもFeliCaのデバイス自体はそれほど高いものではないので、学生証をICカード化して遠隔で受講する学生が3000~4000名にUSB接続のリーダを配って、パソコンに認証させるということは有効かと思うのですがいかがでしょうか?
[加藤] 可能性として、なりすまし対策としての個人認証は考えられると思っております。ただ、私どもの大学では、現行システムは、そこまで個別の学習をさせるためのものではなく、学生はサテライトに集まってきて受講していますので、顔が見えているので大丈夫だと思います。ただ、次のステップで、そういった遠隔学習を行う際の検討項目としては有効だと思います。ただ、信州大もあまり心配していないと思いますが、社会人の場合モチベーションが高いので、ただ単に単位をとって卒業して資格を取りたいということではないのです。学習の中身を身に付けたいという意識が高く、動機付けがしっかりしているため、いまのところ安心して良いと思います。ただ、対象者によって対応を変える見極めが必要かと思います。
[高見澤] そうですね。よく言われるモチベーションをいかに持っていくかというのは、非常に重要なことで、成功している大学はモチベーションが非常に高いからだと言われていますが、自動的に高いというよりも、教育内容が高いから人をひきつけることができて、モチベーションが高いということも言えると思います。
次に、阪南大さんへの質問で「半自動採点について詳しく聞かせて欲しい」との質問がありましたのでお願いしたいと思います。


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