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7.研究成果の普及と海外研究協力

(1)研究成果の普及

 本研究の成果は固体地球分野のみならず、広く理工学一般への展開が可能である。成果を広く普及するために、GeoFEMセミナーを開催し、多数の参加者(第1回('99、7月):174名 、第2回('00、7月):76名(第1回、第2回とも定員超え))を得て、GeoFEMで使用されている並列有限要素法の技術の紹介を行なった。開発したソフトウェアは WEB上(http://geofem.tokyo.rist.or.jp)で公開され、現在までに299本ダウンロードされた(2001年7月11日現在)。

内訳は、日本で148本、世界27ヶ国、アメリカ26本、ドイツ8本、中国7本等となっている。また、研究成果を、SC98、SC99、SC2000(The International Conference for High Performance Computing and Communications)のResearch Exhibition において展示し、世界にその研究成果を紹介した。

(2)海外研究機関との研究交流等

 アメリカ国立サンディア国立研究所(Sandia National Laboratories)とは悪条件マトリクスに対する線形ソルバ適用問題を、ドイツ国立情報処理研究所(German National Reserch Center for Information Technology, GMD)とはAMG(代数的多重格子解法)に関する研究交流、またNEC欧州研究所(ドイツ)とは動的負荷バランスに関する研究交流を実施した。地震シミュレーションの国際的情報交換機関であるACES(APEC Cooperation for Earthquake Simulation)において、地震シミュレーションの研究交流を実施した。固体地球シミュレーションプラットフォームを開発するGeoFEMの研究活動は、固体シミュレーションを研究する米国のGEM(General Earthquake Model、http://milhouse.jpl.nasa.gov/gem/)や、豪における Australian Solid Earth Simulator (オーストラリア固体地球プロジェクト)の固体地球シミュレーションプラットフォームの開発に影響を与えた。


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