News Letter「コンピュータ開発におけるCAE技術の現状」(14/18)

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CAOSの最適設計支援ツールは実験計画法を用いて、開発期間の短縮を図るソフトです。 解析パラメータを設定のための実験計画法プログラム、解析ソルバーインタフェース、解析実行制御、高次曲線により最適値を求めるための数理計画法のプログラムからなるシステムです。

ファン流量の最大化を行なうため、ファン形状の最適化にCAOSを用いた例を示します。 ファンの回転数は固定し、ファンの内径、ファン−ケース偏心量、ファン−ケース間隙をパラメータにしました。 各パラメータを3水準取ると合計27ケースを解析する必要がありますが、実験計画法を用いることにより9ケースを解析すれば十分です。 この9ケースを並列に計算し、最適なファンを1/10の期間で開発できました。

真ん中の流速分布に示されるように、最適形状では淀みと逆流のない、綺麗な流れになっています。 また流量とファン寸法の関係に示されるように、流量がピークのパラメータ値が存在し、最適な形状を求めることができました。
 

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