これはプリンタの現像シミュレーションです。 プリンタの機能は感光ドラムの上への印刷像の形成、磁気ローラ(Mgローラ)による現像、用紙上への転写からなっております。 まず、右回りに回転している感光ドラムに、レザー照射で電位ポテンシャルの印刷像(潜像)を形成する。 その像の上を右回りに回転する磁気ローラで運ばれてきた磁気ブラシで現像する、この磁気ブラシには電荷を持ったトナーが付着しており、それが電位ポテンシャルに引き寄せられ現像されます。
磁気ブラシは磁気を帯びた鉄のキャリアー(大きい粒子)からできており、磁石で砂鉄を付けたときの現象と同じで、図のように尖った形が磁気ローラ上にできます。 磁気ブラシに付着していた有機材料でできたトナー(小さい粒子)が潜像に向かって飛んでいるのが分かります。
トナーの現像効率は磁気ローラ内にある永久磁石と感光ドラムの角度により変化し、最適な条件を見つけるには現場で数多くの実験を必要とします。 短期間で最適な条件を出すため、プログラムを開発しシミュレーションを行いました。 角度をパラメータにトナーの付着量を計算し、実験での付着量との比較をグラフにしました。 計算と実験で最適な角度が完全に一致しており、最適な設計ができていることが確認されました。
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