大学の教職員や学生が使用するインフラとしてのストレージシステムは、24時間/365日にわたる安定したサービスを要求されており、Unixワークステーション・Windowsターミナルサーバから共有されるホーム領域は講義や演習の妨げにならないよう、可用性・高速性が要求されている。中京大およびJAISTを例に記す。
@(3)ストレージ管理
中京大では講義期間中は多くの講義で利用され、特に期末に集中する課題提出については学生の成績に影響するため、ユーザが期限内に確実に提示・提出(指定領域に保存・移動)できることを保証するストレージシステムが必要である。そのため、ストレージシステムには高可用性が求められており、ストレージシステムと演習室を3系統で接続することにより冗長化している。
JAISTでは分散したファイルサーバシステムによる運用管理の煩雑さを解消するため、ストレージシステムを中央に集約し、学内ネットワーク経由でどのクライアントからもデータにアクセスすることが可能な環境にした。可用性を向上させるためクラスタ構成のファイルサーバを導入し、さらにLANへの接続数を増加させた。