[特別講演]
ペタバイトのデータの海にヒッグス粒子を追う
- LHCアトラス実験の物理解析 -
講演者
坂本 宏
東京大学 素粒子物理国際研究センター 教授
- [略歴]
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- 1985年 京都大学理学博士
- 1985年〜1993年 高エネルギー物理学研究所(現高エネルギー加速器研究機構)助手
- 1993年〜2001年 京都大学大学院理学研究科助教授
- 2001年〜 現職
- [研究分野、研究テーマ]
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- 素粒子物理学実験
- 主に衝突型加速器を用いたエネルギーフロンティア実験に従事
- 実験への最先端技術、特に電子回路や計算機技術の導入に興味
- [所属学会など]
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- 日本物理学会会員
- 高エネルギー物理学研究者会議会員
アブストラクト
ジュネーブ郊外にあるCERN研究所で稼働中のLHC加速器はヒッグス粒子と思われる新粒子の発見などの成果を上げている。我々はアトラス実験に参加しデータ解析を行っている。LHC実験のデータ解析は世界各国の100を超える大学・研究機関を結んだコンピューティンググリッド、通称WLCG上で行われている。日本では東京大学に設置された地域解析センターが数千のCPUコア、数ペタバイトのディスク容量などの計算資源を提供し解析に貢献している。
キーワード
衝突型加速器, 素粒子物理学, ヒッグス粒子, グリッドコンピューティング, 世界分散解析網
資料
論文[441KB]
プレゼン資料[14.8MB]
講演後Q&A