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会長あいさつ

村上 和彰 (九州大学)

おはようございます。本日はお足元が悪い中、多数の皆様にご参加いただき、どうもありがとうございます。本日は200名を越える方々の参加が予定されているそうです。どうもありがとうございます。

このHPCフォーラムは、毎年1回、SS研会員以外の方々もご参加いただけるイベントとして開催しているもので、毎年多数の皆様にご参加いただき、非常に好評を得ているものです。
今年のHPCフォーラムは、ある意味で非常にエキサイティングなフォーラムになるのではないかと思います。ご承知のとおり、6月に行われました、スパコン性能ランキング TOP500の発表で「京」が No.1を獲得したところです。この「京」は、これまでの開発にあたっては様々なニュースがありました。それらを乗り越えて、TOP1を獲得したということで、関係者の方々にお慶び申し上げたいと思いますし、私も関係者の一人としてとても喜んでいる次第です。

今日のテーマは「ペタスケールHPC技術が支える地球科学」です。従来から、ペタスケールのスーパーコンピュータを使ってどのような応用を実現するのかというのは非常に議論になっているところです。スパコンの開発には巨額の開発費が投入されるわけですが、どれだけのリターンが期待できるのかが非常に議論されるところです。純粋な科学という観点からみますと、なかなか目に見えるかたちでのリターンは難しいのですが、最近では、3.11の震災後、防災や減災の観点でスパコンが使えるのではないかという期待が大きくなってきています。本日も、今村先生をはじめとする講演者の先生方の話の中からも、ヒントが得られるのではないかと期待しています。

システム開発側の立場としましては、実効効率や電力単位性能において、いかに効率的なシステムを提供できるかが非常に大きなポイントです。ご存知のとおり「京」は、TOP500のベンチマークであるLINPACKで、ピーク性能に対する実効性能が 93%と、非常に効率の高いシステムになっています。電力効率の観点でも、ワットあたり 1GFlopsに近い値で、非常に高い効率となっていると思います。
ここから先、一般の我々がスパコンの恩恵を得るためには、もうひと踏ん張りです。アプリケーションの観点からいかに多くの知見を得られるか、アプリケーション結果を実際の我々の生活に反映していくかというところの頑張りが必要だと思います。
本日は、そういう観点で4人の先生方からのお話を伺いながら、議論できればと思います。また、最後には、富士通の追永さんから「京」そのものについてのご紹介もあります。今日は非常に盛りだくさんのトピックで、楽しみにしているところです。

最後に、サイエンティフィック・システム研究会のご紹介です。会員限定ではありますが、10月19日〜21日、3日間にわたる分科会が神戸であり、わが国の学術情報インフラ、HPCインフラを支えている方々が一堂に会していろいろな議論を実践する場となっています。
本日はオープン開催ということで、会員でない皆様にもご参加いただいておりますが、ぜひ会員になっていただいて、わが国の学術情報インフラ、HPCインフラを今後どういうふうに持って行くのかという議論にご参加いただき、貢献していただければと期待しております。今日のHPCフォーラムへの参加をきっかけとして、ぜひSS研への入会をご検討いただければと思います。
簡単ではございますが、以上で私の挨拶とさせていただきます。本日は活発なご議論をよろしくお願い申し上げます。(拍手)

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