大正製薬 北村 一泰
薬効が十分あり副作用がない分子を創出すること、それが創薬である。そこでは、分子(化合物)をスクリーニングし、合成し、薬効を評価することだけでは、ことが済まない。
薬効発現のメカニズムの解明、副作用発現のメカニズムの解明、薬分子の体内デリバリーと代謝プロセスの解明等々が必要とされる。
このような創薬プロセスの中で、peta フロップスの1000倍のコンピュータが出現したら、何ができるかを予想してみたい。
私見として、1000倍の世界に対応できる人材の育成が、我々製薬産学の盛衰の鍵を握っていると思っている。
創薬プロセス,分子計算,薬物設計