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近年、PCクラスタなどのコモディティチップを使用した比較的安価な高性能計算機の到来により、従来の大型計算機に加えて、研究室毎に小規模なサーバを用意したり、特定アプリ(例えばISVアプリ)毎に計算機を分けたりするようになってきました。
また、ベクトル計算機やMD専用計算機、バイオ用計算機など専用計算機を利用するエンドユーザの選択肢が多様化してきました。
さらに、外部からネットワークを介してアクセスすることが可能なセンターも増えてきており、研究室で計算できないような大規模な計算はセンターを使いに行くような利用シーンも増えてきています。すなわち、計算機が中心にあってエンドユーザが使いに行く環境から、エンドユーザが中心になって様々なリソースを選択し、または組み合わせていくような環境に変化してきたということです。例えば、ジョブを実行して出力されたデータを別のマシンに送って次処理を行ったり、異なるプログラムを各々別々のマシン上で同時に動かして結果を統合しながら解を見つけていくような処理は、リモートで計算機を繋ぐことで実現できるようになってきました。
いわゆるセンター集中型からリモート分散型のメタコンピューティングと呼ばれる利用環境に変化してきたと言えます。
ところが、その結果、新たな課題が顕在化してきました。

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