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3.教材を利用するためのプラットフォーム 3.1.デジタルデータの共有・活用 デジタルデータを共有、活用を行うために、ローカルサーバーシステム、センターサーバーシステムの開発も進められている。サーバーシステムを用いた共有イメージを図9に示す。ReKOSは、データをXML形式のファイルで管理をしていることから、サーバーシステムではXMLデータベース化している。 サーバーシステムの無い環境では、ネットワーク上にある共有HDDにデータを置くか、書き出したパッケージフォルダをWebサーバーやFTPサーバーなどに置くこと、CD-RやUSBメモリ等によって、デジタルデータを交換・共有することが可能である。また、html書き出し機能を使って、デジタルコンテンツをWebページとして公開もできる。 図9:教育現場でデジタルデータをサーバシステムで共有し、活用するイメージ図 3.2.ページに機能を持たせる ReKOSは教材等を提示するプラットフォームとしての機能を有している。また、Macromedia FlashやShockwaveに対応していることから、インタラクティブ性の高いページを作ることが可能となっている。リアルタイム・シミュレーションを実行するページ、クイズのページなどを作ることが可能である。また、実験等何かを行っている様子をリアルタイムで画像データとして取り込み、すぐに再生するという機能を持たせることもできる(この機能を持ったページは、近いうちに公開する予定である)。今後、センサーからデータを取得する機能を持ったページを作れば、理科の授業で力学台車等の運動の状況をリアルタイムに動きをグラフ化したり、温度変化や圧力変化をグラフ化することも可能となるであろう。 コンテンツの利用状況を考えて作り込むことにより、教員が講義に使う場合や学習者が自習する場合のどちらでも対応できる。 3.3.ReKOSで使えるデジタルコンテンツ 現在、ReKOSで使えるデジタルコンテンツとしては、文部科学省が平成14年度「教育施策に適合したデジタル教材の開発」[4]において作成した15タイトル約3,500ページ、メディア教育開発センター(NIME、現在は独立行政法人)の平成14年度メディア教材開発事業で開発された「情報システムと現代社会」[5]などがある。ReKOSのユーザーが増えることによって、今後はユーザーが開発したコンテンツも流通することが予想される。
図9:教育現場でデジタルデータをサーバシステムで共有し、活用するイメージ図
3.2.ページに機能を持たせる
3.3.ReKOSで使えるデジタルコンテンツ