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2.3.デジタルデータの関連づけ

     デジタルコンテンツの素材として、デジタルカメラで撮影した画像やビデオカメラで撮影した動画などがある。ReKOSでは、これらの素材にもメタデータをつけられるが、撮影条件や状況、画像に対する注釈など詳細な情報を扱うには、デジタルデータを添付できると便利である。図6は、ReKOSにサンプルとして同梱して配布している「夏の大三角」が写っている写真のページだが、左下に線上に写っているものがある。これは、流れ星が偶然写ったものである。(印刷では見えないかもしれないが、ご容赦下さい)

    図6:ReKOSのサンプルページ

    図6:ReKOSのサンプルページ

     ReKOSで使えるメタデータは、現在は文字情報しか入れられないので、画像上に写っている物を説明するのは困難であった。しかし、デジタルデータが添付できるようになったので、図7のような情報をつけられる。

    図7:流れ星を明確に指し示す添付資料

    図7:流れ星を明確に指し示す添付資料

     このような図を添付することによって、画像に写っている物についても明確に情報を伝えられる。デジタルコンテンツが流通する際に、それが何を表すのかを情報が伴って、初めて素材としての意味を持つ。今までは、素材とメタデータ及びその背景を説明する資料は別々に管理されることが多かったが、ReKOSで扱う場合には、それを一元的に扱うことができる。図8は、ReKOSでページにデジタルデータを添付するメニューの例である。
     デジタルデータをページに添付することにより、錫質的にデジタルデータをメタデータで管理する機能が実現した。例えば、計算科学を行っている研究現場では、シミュレーション結果を可視化した画像に、そのシミュレーションの初期設定値やシミュレーション実行環境、論文そのものを一緒に管理することができる。教育現場においては、授業の指導案や配布プリント等とデジタルコンテンツを一元的に扱えることによって、デジタルデータをより有効に活用できるようになる。

    図8:ReKOSで添付書類を扱うメニュー例

    図8:ReKOSで添付書類を扱うメニュー例


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