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デジタルツイン活用研究WG 活動計画

活動方針

 2020年3月まで活動した「汎用VRシステムの活用研究WG」、それに続いて2022年11月まで活動した「5G時代の可視化技術研究WG」では、科学技術・教育分野における可視化を対象に、ハードウェア面では旧来のPCだけでなくスマートデバイスやHMDなどのVR機器、またソフトウェア面ではそれらの多様な機器に対応したマルチプラットフォームな開発基盤が目的を達成するのに十分な水準に達していることを調査し、これを検証するアプリケーションの開発を行った。また、スマートデバイスなどに用いられる次世代移動体通信規格「第5世代移動通信システム」(5G)について、現状の技術、サービス内容、活用事例、今後の動向を調査し、5G技術を可視化環境におけるデータ転送手段として適用する際の可能性と課題を調査し、報告書としてまとめた。
 本WG「デジタルツイン活用研究WG」では、先のWGで行った可視化に関する調査・研究の成果を活用し、デジタルツインの構築に必要なフレームワークを提案して公開する。デジタルツインは、サイバーフィジカルシステム(CPS)の一つの形態であり、高度な計測・観測により現実世界の中から収集されたデジタルデータを基に物理的な製品やサービスをサイバー空間上で仮想的に複製し、将来起こり得る様々な事象を予測可能にするシミュレーション技術として、その活用範囲は製造分野からはじまり、エネルギー、都市、気象などに拡大しつつある。CPSの主要要素としては、点群処理技術,エッジ処理、機械学習、シミュレーション,VR/AR可視化などがあり、現状を分析し、デジタルツインの課題や将来展望などについて議論する。
 デジタルツインのアプリケーションは、仮想空間と物理空間を同期させるためリアルタイム性が重視される。特に可視化においては、UnityやUnreal Engineに代表されるゲーム用の開発エンジンや、Project PLATEAUでWebGLベースのビュワーの開発に利用されているCesium、またNVIDIAが開発しているOmniverseなどのプラットフォームが次世代のリアルタイム可視化技術として注目を集めている。一方で、デジタルツインに最適化した可視化手法やサービスは情報が多岐にわたっており、シミュレーションデータの最適化方法やリモートレンダリング技術など、実際の開発に必要となるノウハウをまとめながら、情報公開を行う。また、可視化以外にもデジタルツイン構築の要素技術となるリモートセンシング、点群計測技術、高性能シミュレーション、最先端のVR/ARデバイスについても調査・研究を行い、デジタルツイン活用技術を波及するための提言を行いたい。

活動内容

 WG前半では、デジタルツインの具体的なアプリケーション開発に必要なノウハウや課題・要求を整理するとともに、要素技術となるリモートセンシング、点群処理、機械学習、リアルタイムシミュレーション、VR/AR可視化等の専門家をお招きして、デジタルツインに関する技術・規格や将来動向を調査する。
 WG後半では、整理された課題・要求とのギャップを把握し、必要とされるCPS技術の検討、ならびに、これを用いたデジタルツインシステムの在り方について報告書にまとめる。
 WGの活動期間全体を通じて、具体的なアプリケーションの開発を進め、開発におけるTipや失敗談などをまとめる。活動期間終了後にアプリケーションを公開する。本WGのアウトプットが、国や分野を超えた汎用デジタルツインシステム利活用に関する検討の一助となることを期待する。

進め方

  • 活動期間:2023年3月〜2025年3月(2年)
  • 会合開催:年4回、計8回程度

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