大学教育に求められる人材育成の役割の変化や少子高齢化に伴って、社会における大学教育の役割は変化している。また新型コロナウイルス感染拡大をうけて、大学教育においてはオンライン教育が急速に普及し、キャンパスにおける対面教育を中心とした教育方法のあり方も変容しつつある。このような状況を受け、本TFでは10年後の未来を見据えた大学教育のあるべき姿をテーマとし、大学と企業の学びの関係性、学修データの利活用、学びのコンテンツの流通・共有の3つの観点から、未来の大学教育のあるべき姿を提示し、その変革と創造に向けた具体的な方策を提案する。
TF前半では、議論のための観点として、
1. 大学と企業の学び
2. 学修データ
3. 学びのコンテンツ
の3つを軸に検討を行う。これら3つの中から最初の検討テーマとして、学修データのあるべき姿について議論を行うものとする。議論を行うにあたって、必要であれば検討テーマに関連した専門家をお招きして、最新の動向についての知見を得ると共に、その知見を基に更なる検討を行う。
TF後半では、前半での議論を元に10年後の大学教育のあるべき姿についての検討を行う。また、議論を進める中で検討が必要なテーマが見つかった場合はそのテーマについて追加検討を行い、本TFとしての提言を報告書にまとめる。
本TFの検討を基に、これからの大学と企業間の学びに関する関係や、学修データのあり方、学びのコンテンツの提供 などを包含した、10年後の大学教育のあるべき姿についての提言の一つとなることを期待する。