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7.まとめ

 小規模なPCクラスタを構築の過程と、その性能をベンチマークプログラムで明らかにした。本報では、既存のコード(問題サイズを含む)を並列化した場合、比較的並列化効果が良い結果が得られた。そのため、パーソナルユース並列計算機としては十分な性能である。また、特別なハードウェアや商用のソフトウェアを用いる、あるいは少しの工夫で更にパフォーマンスの向上が望める。その結果、ベクトル計算機の1PE程度の性能は十分に得られる。現在、我々の測定で最も速いのはAthron 1GHzのマシンであるが、姫野BMTで138MFLOPSを実効性能として達成している。理論ピーク性能の何%という計算をしてみれば高い値ではないが、20万円でこの数字はやはり驚嘆すべきものである。300万円出せば実効性能で1GFLOPSを出すことができる。


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